ヒロインへの一本道

私のヒーローに出会ってからの日々

「ナミ」

私は昔から「ナミ」になりたかった

ナミと聞けば
日本人で知らない人はいない漫画の
主人公の2人目の仲間

夢は世界地図を描くこと
そう彼女が口にするから
私は地理学科に入ったのかもしれない

私の好きな色がオレンジだったのは
ナミのカラーがオレンジだったからで
当時好きだった歌手の絢香
オレンジが好きと言ったから
オレンジを好きになった訳では無いのかも
とか今更ながらに思い返す

高校の時
ナミみたいな髪型にしてくださいと
頼んだこともあったな…
(美容師の人ごめんなさい笑)

何でそもそも
「ナミ」になりたかったのかは
私は20歳になった時に知るようになった

それは私を「ナミ」にしてくれる
「ルフィ」に出会ったからだ

別にその人は
ゴムゴムの実を食べて手が伸びるわけでも
麦わら帽子をかぶっているわけでもなく
海賊王を目指しているわけでもない


私がONE PIECEで好きな巻は9巻

9巻の最後は
ナミがルフィに「助けて」と言って
ルフィが宝物の帽子をナミにあずけて
「当たり前だ」と叫ぶシーン

ここにはいろんなものが詰まっていて
ナミの「助けて」にはいろんなもの想いが
込められている

ずっとずっと1人で村の運命を背負ってきたナミは
やっと村を救えるというところまで来て
アーロンに呆気なく夢を奪われる

ナミ1人のの力では村は救えない
それが悔しくて悔しくて

しかもずっと守ってきた
ココヤシ村のみんながアーロンの元へ
戦いに行くことになってしまう

守ってきたものを守れなくて
自分の不甲斐なさが悔しくて
でもどうしようもなくなって

そんなナミが誰にも言えなかった
「助けて」という言葉をこぼすことは
簡単に出来たことではなかったと思う

でもその言葉を
ルフィは「当たり前だ」と受け取ってくれる

誰も信じられないナミにとって
その言葉がどれだけ大きかったか

そして10巻の
「うちの航海士を泣かすなよ」

11巻の
ナミの作業部屋を壊すシーン

いたくもないナミの居場所を
ルフィが壊してくれる時
ナミだけがその意味を分かって
「ありがとう」と涙をこぼす

私はこのシーンが好きだったし
ナミを小学校1年生から好きになっていた

ナミみたいに強い人になりたかったし
ベルメールさんのいう
「いつまでも笑っていられる強さ」を
持つ人になりたかった

ずっとそう思っていたけど
私の考えはあまりにも単純で小さくて
本当は違ったんだなと気付かされる


私はヒーローに会いたかったんだ

「助けて」と言えば
「当たり前だ」と答えてくれて
本当に私を助けてくれるヒーローに…

私がずっと欲しかった言葉をくれる
大切な人に出会えた時に
私はそのことを知るようになる

誰も本気で信じることが出来なくて
でも誰かを信じないではいられなくて
傷ついてはまた人を信じる私に
「永遠に信じて大丈夫だ」
そう言ってくれたあなたは
間違いなく私にとっての「ルフィ」だった

そして今でも私のヒーローは
私が泣きそうになる時に助けてくれる

躊躇もなく
自分を犠牲にしてでも助けてくれる

助けてもらってばかりだけど
私もなにか出来るなら

みんなが離れ離れになった時
ナミがルフィのことを想って言った
「今度は私が」ってセリフを
実現したいなって思う

私を「ナミ」にならせてくれたヒーローは
私1人いなくなっても強い人

それでもルフィのように
「強くなくても一緒にいてほしい仲間」だと
言ってくれるそんな人だから
私は強くなってあなたのそばにいたい

世界中が敵に回ったとしても
本気であなたのそばにいたい

私に戦う力をくれたから
私が欲しかった言葉をくれたから
私を「ナミ」にしてくれたから

地図を書くとか
オレンジのショートヘアとか
そんなもの真似しなくたって
私は「ナミ」と同じ道を行くことができた

「ルフィ」に出会うことができたことが
私は人生1番の成功だと思う


ありがとう、そう伝えたい

あなたを「ルフィ」と呼ぶのは
きっと世界で私1人

でもね
このまま過ごしたくなかった
「私」を壊してくれて
新しい世界を教えてくれて
本当に笑えるようになったのは
間違いなくあなたのおかげ


ONE PIECEをこんなふうに読むのも
世界で私1人かもしれない

世界が笑ったとしても
私が綴った言葉は真実で誰にも否定出来ない

だって私の大切な経緯だから

ONE PIECEに出会えたことを
心から良かったと思う

私にとっての「ルフィ」に出会えたことを
運命だと感じる

ありがとうONE PIECE
ありがとう私のヒーロー

出会えるようにしてくれた神様
本当にありがとう

ナミが笑顔で
「行ってきます」といって
ココヤシ村を出たように
私は「古い自分」に向かって
笑顔でそう告げたい

いざ、新しい自分へ出航